【最終的な損害賠償金を計算する手順の具体例】
わかりやすいように、次のような具体例で考えてみましょう。
①個別の損害項目の具体的な損害額を計算
治療費100万円+休業損害100万円+慰謝料200万円 = 暫定的な損害額400万円
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②過失相殺を行う
被害者の過失:加害者の過失=20%:80% とします。
暫定的な損害額400万円 × 加害者の過失80% = 過失相殺後の賠償金320万円
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③損益相殺を行う
自賠責保険から保険金20万円を受け取っているとする。
過失相殺後の賠償金320万円 – 保険金20万円 = 損益相殺後の賠償金300万円
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④既払金を清算する
治療費100万円については、既に加害者の保険会社が病院に支払ってくれているとする。
損益相殺後の賠償金300万円 – 既払金100万円 = 200万円
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⑤弁護士費用を加える
既払金を引いた後の200万円 × 10% = 20万円 = 請求できる弁護士費用
200万円 + 20万円 = 弁護士費用も加えた金額220万円
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⑥遅延損害金も追加
220万円 + 遅延損害金{220万円 × 3% ×(事故日から現在までの日数 ÷ 365日)}
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⑦最終的な損害賠償金が確定
この金額を賠償するよう、加害者に請求できる