父の還暦祝い

父の還暦祝い

今回は、父の還暦祝いについてお話したいと思います。

私は、熊本県の出身で、高校卒業後、大学進学のため上京し、その後現在までの約10年間、実家を離れて生活しています。年に数回ほど実家に帰省することがあり、父と全く会っていないわけではありませんが、父が還暦を迎えたことを思うと、感慨深いものがあります。

父の還暦祝いのため、熊本県天草の下田温泉へ家族で旅行に行きました。天草の旅館まで家族でドライブしたのですが、以前は、海水浴などのため天草までよく行っていたので、懐かしい気持ちになりました。同時に、新しく橋が作られていたり、有料道路が整備されていたりと、大きな変化も目の当たりにし、10年という期間の長さを感じたりもしました。
 
旅館では、天草特産の伊勢海老を頂きました。宿泊した旅館では、今の時期、「伊勢海老まつり」と題して、伊勢海老をふんだんに用いた夕食が提供されているのですが、伊勢海老のお造りや、伊勢海老のソテー、伊勢海老の味噌汁に至るまで、様々な伊勢海老料理を堪能することができました。料理だけでなく、夕食の席では、家族全員から、父に対して還暦祝いの挨拶があったり、父からも還暦の挨拶がされたりと、普段の家庭では見られない家族の姿を見ることができました。それほど長い挨拶がされたわけではありませんが、まさに、「親しき仲にも礼儀あり」で、かしこまって挨拶をすることもたまには必要であると感じました。

旅館に一泊した翌日は、今年8月に世界遺産登録された「﨑津集落」を見学しました。あいにくの雨でしたが、教会や資料館などを訪れ、キリスト教信仰が始まった歴史やキリシタンに対する迫害の歴史について学ぶことができました。

久しぶりに家族に囲まれてゆったりと休日を過ごすことができました。自宅へ帰るため空港へ向かう際は、名残惜しさもありましたが、しっかりと業務にまい進するべく、気合を入れ直しました。充実した休日を過ごすことができ、仕事に励む英気を養うことができました。

弁護士 古田博大